たるみの原因って?
40代の肌の悩みの1位になってる「たるみ」。
しみやしわと並んで、見た目年齢を一気に引き上げる原因となるのがたるみです。
たるみの厄介なところは、自分では気がつきにくいということです。
しみやしわなら鏡を見れば分かりますが、鏡を見る時は表情を作ってしまうためたるみに気がつかないことが多いのです。
そのため、たるみ対策が遅れてしまったりするのですが、原因をしっかり把握してケアの遅れを取り戻しましょう。
たるみを引き起こす2つの原因とは?
たるみが引き起こされるのは、2大原因が挙げられます。
まず1つめは、肌の弾力の低下です。
子供の肌を見ると、太っている痩せているなど体型は関係なく、しわはもちろんたるみはまったくありませんね。
例え太っていても、肌にハリがあるおかげで脂肪がたっぷりついている部分もピンと張っています。
このようにたるみがないのは、真皮層にあるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が豊富だからです。
肌となる表皮の下に位置する真皮層では、コラーゲンが網目状に張り巡らされていて、そのつなぎ目にエラスチンが存在しています。
そして、この網目の中にあるのがヒアルロン酸です。
コラーゲンの網目がピンと張っていて、エラスチンがしっかりつなぎ目を守り、ヒアルロン酸が水分を蓄えていれば、その上にある表皮は弾力とハリを維持出来ます。
しかし、コラーゲンが減少したり傷つけられてしまうと、ハリがなくなって緩んでしまいます。
コラーゲンが緩めば、エラスチンもたるみますしヒアルロン酸も存在できなくなり水分が失われます。
野球場のバックネットを想像すれば分かりますが、張りを支えていたフレームから取ってしまえばネットはたるんでしまいますね。
皮膚はこのバックネットに支えられているので、コラーゲンやエラスチンが緩んで弾力がなくなると、肌のたるみが引き起こされるのです。
筋力の低下も原因のひとつ
そして、もう1つ原因として考えられるのが表情筋や深層筋の筋力の低下です。
顔の皮膚は真皮層だけで支えられているわけではなく、表情を作る表情筋や顔の骨についている深層筋にも支えられています。
表情筋は皮膚の下にある筋肉で、表情を動かす時に使われます。
顔の表情を動かすことが少なかったり、加齢によって筋肉量が減少してくると、皮膚を支える力が低下してしまいます。
深層筋は直接肌に関係するわけではありませんが、表情筋を支える働きを持っています。
深層筋が衰えてしまうと、表情筋を支えられなくなるため、すぐ上にある皮膚も支えられなくなってしまうのです。
また、深層筋には血液を送り届ける役割があるので、機能の低下によって肌に必要な栄養素が行き渡らなくなります。
コラーゲンやヒアルロン酸は肌の内部で合成されていますが、栄養が不足すると合成量が少なくなります。
つまり深層筋の衰えは、表情筋にだけ影響するのではなく、コラーゲンなどハリ弾力成分の減少にまで関わっているのです。
表情筋や深層筋というのは、顔を動かしているとしても、普通の表情を作っているだけでは加齢とともに衰えてしまいます。
体についている筋肉と同じで、顔の筋肉も年齢を重ねていけば、意識して鍛えないと筋力が低下します。
芸能人のように、常に人の目に触れていていろいろな表情をしていれば筋肉は鍛えられます。
しかし、普通の人はそこまで人目を意識して顔を動かすことはありませんし、大人になれば大げさな表情をすることも少なくなります。
そのためどんどん筋力は衰えていき、結果的に頬やフェイスライン、目の下などがたるんでしまうのです。
たるみのない肌になるには・・・
このように、たるみはハリ弾力成分の減少やダメージ、そして筋力の低下によって引き起こされています。
逆に言えば、この2つの原因にアプローチすることで改善できるので、今日から原因を解消できるケアを実践すれば老け顔ともさよならできますね。
減少してしまったコラーゲン(ヒアルロン酸)を化粧水や美容液、もしくはサプリメントなどで補ったり、豊かな表情を心掛けて笑ったり、フェイスマッサージをしたり、できることはたくさんあるのです。